介護や老人ホームに関する豆知識

介護保険の支給限度額を超えたときの対処法|区分支給限度基準額と介護保険サービス利用のポイント

2026年04月06日

介護保険サービスを適切に利用するためには、毎月の支給限度額(区分支給限度基準額)の仕組みを理解しておくことが重要です。

また、リハビリの回数を増やしたい場合や、見守り体制を強化したい場合など、必要に応じてサービスを追加することで、結果として支給限度額を超える場合があります。

その場合、超過分は保険適用外として扱われるため、事前に利用するサービス内容と費用を把握しておくことが大切です。

本記事では、要介護度ごとの支給限度額の目安や支給限度額を超えた場合の費用の取扱いに加え、必要なケアを維持しながら介護保険の範囲内でサービスを調整する方法について解説します。

【この記事で分かること】
✅ 区分支給限度基準額の仕組みと要介護度別の金額目安
✅ 支給限度額を超えた場合の費用の取扱いと自己負担額の考え方
✅ 支給限度額を踏まえたサービス見直しのポイント
✅ サービス内容と費用のバランスを見直すための具体的な対応方法
【こんな人におすすめ】
◎ 介護サービスを増やしたいが、支給限度額との関係が分からない
◎ 要介護度に対してサービス量が足りていないと感じている場面がある
◎ 在宅介護を続けるか施設利用を検討するかで迷っている

区分支給限度基準額の仕組み | 要介護度別の上限額一覧

介護保険では、要介護度ごとに1か月あたり利用できる上限額が設定されています。

これを区分支給限度基準額といいます。

この範囲内であれば、原則として所得に応じた自己負担割合(1割から3割)でサービスを利用できます。

理解しておきたいポイントは次のとおりです。

・ 支給限度額は「支払額の上限」ではなく「保険適用の上限」である
・ 未使用分を翌月へ繰り越すことはできない
・ 要介護度の変更には一定の手続き期間が必要となる

なお、この支給限度額は主に在宅で利用する居宅サービス(訪問介護やデイサービスなど)に適用されるものであり、特別養護老人ホームなどの施設サービスとは費用の仕組みが異なります。

要介護度別の支給限度額(目安)

下の表は、2025年時点で一般的に用いられている区分支給限度基準額と、1割負担の場合の自己負担支払額の目安をまとめたものです。

要介護状態区分支給限度額(月額)1割負担の場合の支払額
要支援150,320円5,032円
要支援2105,310円10,531円
要介護1167,650円16,765円
要介護2197,050円19,705円
要介護3270,480円27,048円
要介護4309,380円30,938円
要介護5362,170円36,217円

介護保険では、サービスを単位で管理しており、地域区分によって1単位あたりの金額が異なります。

1単位は原則10円ですが、地域によって若干異なる場合があります。

そのため、上記の支給限度額はあくまで目安として示しており、実際に利用できるサービス量や費用は、地域区分やサービス内容によって変動する場合があります。


支給限度額を超えた場合の費用の取扱い

支給限度額を超えてサービスを利用することも可能ですが、超過した分は介護保険の適用対象外となり、自己負担となります。

例えば、要介護2の方が支給限度額を上回るサービスを利用した場合、

・ 支給限度額内の利用分は所定の自己負担割合(1割から3割)
・ 支給限度額を超えた分は全額自己負担

という形で整理されます。

このような仕組みであるため、ケアマネジャーと相談しながら、サービス内容と利用量を調整していくことが重要です。


支給限度額を超えやすい主な場面

在宅介護では、状況に応じてサービス量が増えることで、結果として支給限度額に近づく、または超える場合があります。

例えば、訪問介護の回数を増やした場合や、ショートステイを継続的に利用する場合などは、全体の利用量が大きくなりやすい傾向があります。

また、退院直後など一時的に手厚い支援が必要な時期には、必要な支援を優先することで、結果として利用量が増えるケースもあります。

重要なのは、費用だけで判断するのではなく、必要な介護が確保されているかという視点と併せて検討することです。


支給限度額を踏まえたサービス見直しのポイント

支給限度額を踏まえてサービス内容を見直す際は、次の視点で整理することが重要です。

✅ 一時的な利用増加か、継続的な傾向か
✅ 現在の要介護度が実態に合っているか
✅ 家族の介護負担が過度になっていないか

これらを整理することで、今後利用するサービスの方向性を検討しやすくなります。


介護保険の枠を意識した4つの対応方法

支給限度額の上限が近づいた際は、単純にサービスを削るのではなく、制度などを活用して、内容と費用のバランスを整えることが重要です。

これらの調整は、担当のケアマネジャーが中心となって行います。

現在の困りごとを具体的に伝えることで、プロの視点から最適なプランの再設計を提案してもらえます。

① ケアプランの優先順位を整理する

生活維持に不可欠なサービスと、それ以外のサービスの優先順位を整理します。

ケアマネジャーと相談し、例えば「デイサービスの一部をボランティアや自治体独自のサービスに置き換える」「訪問介護の時間を調整する」といった柔軟なプラン変更を行うことで、生活の質を落とさずに費用を抑える調整が可能になります。

② 自治体の支援制度を活用する

配食サービスや見守り支援など、支給限度額の対象外となるサービスを活用することで、保険枠の調整につながります。

③ 区分変更申請の検討

心身の状態の変化がある場合は、要介護度の見直しを検討することで、利用できるサービスの範囲や内容が変わることがあります。

④ 施設利用の検討

在宅での介護継続が難しい場合は、施設入居によって今後の費用の見通しが立てやすくなるケースもあります。


まとめ|制度を理解したうえで無理のない介護継続を考える

介護保険の支給限度額は、サービス利用の目安となる基準です。

費用とサービス内容のバランスを踏まえ、無理のない形で継続できる方法を検討していくことが大切です。

施設入居によって今後の費用の見通しを具体的に検討したい場合や、在宅での調整が難しいと感じている場合は、専門スタッフによる個別相談もご利用いただけます。


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