介護や老人ホームに関する豆知識
老人ホームの種類と特徴について分かりやすく解説

高齢者向け施設は、介護度や費用、提供されるサービス内容によってさまざまな種類があります。
家族や本人にとって最適な施設を選ぶことは、生活の質に大きな影響を与えるため、各施設の特徴を理解することが重要です。
この記事では、主要な6つの老人ホームの種類とその特徴について、分かりやすく解説します。
特別養護老人ホーム(特養)
対象者 | 要介護3以上 65歳以上の方 |
運営母体 | 社会福祉法人 |
居室タイプ | 従来型(多床室) : 4人部屋(6.5畳~) / 洗面・トイレなし ユニット型(個室): 8畳~ / 洗面・トイレあり |
費用 | 初期費用 : 0円 月額 : 6~15万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用不可
メリット
● 月額費用が安く、収入に応じて変動
● 終身で入所可能
● 24時間介護サービスを受けられる
デメリット
● 要介護度が重い方が優先され、申し込み順ではない
● 入居待機者が多く、愛知県内では1施設平均300人待ち
● 24時間看護職員の配置義務なし
特別養護老人ホーム(特養)は、要介護度が高い方が優先される施設で、24時間介護サービスを提供します。
費用が比較的安価で、終身で入所できるため、長期的に安心して過ごすことができます。
ただし、入居待機者が多いため、早めの申し込みが必要です。
介護老人保健施設(老健)
対象者 | 要介護1以上 65歳以上の方 |
運営母体 | 医療法人 |
居室タイプ | 従来型(多床室): 4人部屋(5畳~) / 洗面・トイレなし ユニット型(個室): 8畳~ / 洗面・トイレあり |
費用 | 初期費用 : 0円 月額 : 9~20万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用不可
メリット
● 在宅復帰を目指したリハビリが受けられる
● 医療スタッフが充実している
デメリット
● 利用期間は3ヶ月~半年程度が一般的で、終身入所は少ない
● 外部介護サービスや福祉用具の利用不可
介護老人保健施設(老健)は、リハビリを重視し、在宅復帰を目指す方に適しています。医療スタッフが充実しており、医療面でも安心して生活できますが、利用期間が限られているため、長期的な入所を希望する方には向いていない場合があります。
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
対象者 | 要支援2以上 65歳以上で認知症の診断が必要 |
運営母体 | 民間企業が多い |
居室タイプ | 4.5畳~ / 洗面・トイレなし |
費用 | 初期費用 : 0~数十万円 月額 : 10~30万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用不可
メリット
● 少人数制(1ユニット5~9名)で認知症の進行を遅らせる効果が期待できる
● 長年住み慣れた地域で生活を続けられる
デメリット
● 定員が少なく、空室待ちが多い
● 医療依存度や介護度が高くなると退去を求められる場合がある
グループホームは、認知症の進行を遅らせるために少人数で生活することが特徴です。地域密着型で、長年住み慣れた場所で生活を続けることができるため、認知症の方にとって安心できる環境を提供します。しかし、定員が少ないため、空室待ちが多いのが現実です。
介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
対象者 | 自立~要介護の方(施設により異なる) |
管轄 | 厚生労働省 |
居室タイプ | 11畳~ / 洗面・トイレあり |
費用 | 初期費用 : 0~数千万円 月額 : 20~50万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用不可
メリット
● 24時間介護職員が常駐
● 医療・看護体制が整っており、持病のある方も入居可能
● ターミナルケア対応
デメリット
● 費用が他施設に比べて高め
● サービスの質に施設ごとの差がある
介護付き有料老人ホームは、24時間体制で介護サービスを提供し、医療・看護体制も整っています。持病がある方や、終末期ケアが必要な方にも対応可能ですが、費用が高いため、予算に応じた選択が求められます。
住宅型有料老人ホーム
対象者 | 自立~要介護の方(60~65歳以上) |
管轄 | 厚生労働省 |
居室タイプ | 8畳~(洗面・トイレあり) / 一部多床室あり |
費用 | 初期費用 : 0~数千万円 月額 : 10~50万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用相談可
メリット
● 外部の介護サービスを自由に選択可能
● デイケアや訪問介護施設を併設している場合がある
デメリット
● 配置基準がないため、サービスの質にばらつきがある
● 介護サービス利用頻度に応じて費用が高くなる
住宅型有料老人ホームは、外部の介護サービスを自由に選べるため、柔軟な生活が可能です。デイケアや訪問介護施設を併設していることもありますが、サービスの質にばらつきがあるため、事前にしっかりと調査することが大切です。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
対象者 | 自立~要介護の方(60歳以上) |
管轄 | 国土交通省 |
居室タイプ | 15畳~(浴室・キッチン付き) または 11畳~(トイレ・洗面付き) |
費用 | 初期費用 : 0~数十万円 月額 : 10~30万円(目安) |
※介護保険で外部サービス(デイサービス・デイケア等)・福祉用具(車いす等) 利用相談可
メリット
● 外部の介護サービスを自由に利用可能
● 安否確認と生活相談サービスが提供される
● 高い自由度
デメリット
● 要介護度に応じて移動を求められる場合がある
● 介護サービス利用頻度に応じて費用が高くなる
サービス付き高齢者向け住宅は、外部の介護サービスを自由に利用でき、生活相談サービスや安否確認が提供されるため、自由度が高い施設です。しかし、要介護度に応じて施設の移動を求められることがあるため、事前に確認が必要です。
まとめ
高齢者向け施設には、それぞれの介護度や提供されるサービス内容に応じて、さまざまな種類があります。
どの施設が最適なのかを選ぶことは非常に重要ですが、同時に悩ましい部分もあるかと思います。
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